息子が9歳になった時の言葉

今日息子は、9歳になった。

夏休み最後に、川に行きたいと言ったから。
連れて行ってあげた。

誕生日の前祝い（笑）

昨日の夜に急に強く降り出した雨の音で。

息子が産まれる前の日から。

台風が近づいていたことを思い出した。

あの日。

夕方に病院に入って。
そのまま入院になったくせに。

なかなか、産まれず。

私は緊急の帝王切開をすすめられて。
それがあさの10時。

それから、少し頑張ったけど。

三時過ぎ。

胸騒ぎがした。

訳のわからない胸騒ぎ。

ナースコールで看護師さんを呼び。

その2時間後にはお腹を切りました。

羊水が濁ってたから。

息子が一番最初に口にしたのは抗生物質で。

無事に産まれたけど。

それが何と無く私の中で申し訳ない気持ちが残っています。

でも。

あの胸騒ぎは。

今でも息子のSOSで。
私はそれを感じた。
と、信じている。

息子は優しい子です。

私の子にしては、十分過ぎる程に。
優しい子です。

妹にも、こころにも。

私にも優しい。

優し過ぎて。学校でもきっと…
辛いこともあるでしょう。
小学生男子。
口には出さないけど、辛いことも。
きっとたくさんある。

言ったもんがちな小学生男子の中で。

一歩引いてしまう。

身体が大きくて。
学年で一番背が高い。

もう、私の肩に背が届く。

産まれた時は50cmだったのに。
今の彼は145cmだ。

産まれた時に3キロだったのに。
今は30kgを少し超えた。

変わらないのは。

小さい時から不器用だ。

性格も、曲がったことが嫌いで。
少し融通がきかない子で。
涙もろくて、優し過ぎて、我慢強い。

優しいからか。

友達も多い。

甘えることも減ってきた。
強がりも増えた。
言葉の端々に、おっ！と思うような。
男子だなーな、言葉使いも増えた。

ふっと。

寄って来たと思ったら。

一瞬私の腕に触ったり、肩に触ったり。

そうすると。

ふっといなくなる。

さみしく無いと言えば嘘だ。

息子と娘は、丸々2歳離れていない。

彼が赤ちゃんの間に。

娘が産まれたから、

我慢することが当たり前で。

きっと早くにお兄ちゃんにしてしまった。

娘のわがままを。

もー！と言いつつ、聞いてあげちゃう
お兄ちゃんだ。

それに甘えてしまうところもある。
息子の優しさに。
私が甘えてしまう時さえある。

少し過保護な私の過保護を。

黙々と受け入れて。

子供らしくいてくれたり、少し大人なところもある。

娘と同じく。

彼の進む道に広がるだろう障害物を。
どけてあげたい。
平らに、真っさらに、ならしてあげたい。

でも。それは無理だ。

解ってる。

少しだけ、口を出したくなるのを。
ぐっと堪えて。

でも聡い息子は。

私のその気持ちも察してしまうから。

私は心配な顔を。
必死で平気な顔で取り繕う。

息子を見守っている。つもり。

朝起きて。

おはよう、⚪︎⚪︎⚪︎。
お誕生日おめでとう。無事に1年何事もなく病気も怪我もなく。
育ってくれてありがとう。

そういうと。

にこっと笑い。

毎年そんなようなこと言うなーお母さん。

でもありがとう、お母さん。

そう言いました。

あと何回、こうやって顔を見て祝えるでしょう。

あと何年、一緒にいれるんでしょう。

肩まで届く、息子の頭を撫でていたら。

娘が起きて来て息子に抱きつき。

⚪︎⚪︎⚪︎ー！お誕生日おめでとうー！

喧嘩もするけど。
仲もいい。

主人は今年夏の最後の夏休を取った。

外食するのに平日早く帰れないからと。
躊躇い無く（笑）

息子が欲しがった、妖怪ウォッチのゲームをプレゼントにした。

彼が。

笑顔で一日過ごせますように。

これから一年間。

また、何事もなく。

無事に一年間過ごし、また誕生日を祝える為の。
そう、始まりの一日でありますように。

少しだけ大きくなって。

強くなった。

でも、やっぱり可愛い。

息子が産まれた日から今日まで。
たくさんの喜びと心配と不安と驚きを。
いつもいつも一番にくれる。

あなたの、この一年が。

素晴らしい一年でありますように。

これからあなたが越えなければならない壁は高く。
沿うことはできず。
下から見守るだけだとしても。

あなたが、落ちそうな時には支えるし。
落ち切ったなら土台になる。

そしてその壁を。

あなたが、超えたその先はあなたの世界。

私は見守るだけだけど。

少しだけ手が離れ始めた。

思春期の入り口の入り口で。

強がる息子はただ可愛い。

お誕生日、おめでとう。

あなたがいてくれるから、私は幸せです