キミノカケラワタシノカケラ

少しずつ。前に進まなければならないのか?

息子が10歳になった時の言葉

今日で息子は10歳になる。


三キロしかなかった息子は。

もう30キロを超えた。


背も、145センチを超えて150センチに迫る勢い。

足はもう25センチ。


四年生にして。

周りの子達よりもやはり大きい。

 

声も、段階を経て。

少しずつ、かすれたり、低くなったりを。
繰り返している。


とうとう、12歳臼歯まではえてきた。

 

思春期に差し掛かる。

十代と言われる年代に入る。


欲しいものは半年間我慢したゲームソフト。
うちは誕生日かクリスマス以外には。
ソフトは買ってあげないから。


控えめに。

 

俺…ソフトが欲しい。

 

そっか。

渋い顔をしつつ、半年間我慢し続けた息子には甘くなる。


彼は、もう生まれて10年経つんだな。

 

つ。と数える時までは。

神様の預かり物。


ここのつから、とおになる。

 

彼は。

神様の預かり物から。

彼自身のものになる。

 

これから私達夫婦は。

 

神さまからお預かりした部分を。

少しずつ、少しずつ。


彼自身に返していく作業をしていくのだな。


昨日主人と話しながら。


真剣に思春期を迎えて行くだろう息子の。

今後の接し方を考えていた。

 

俺は反抗期が強かったから。

という主人に。


あー…だろうな。

と、思う。

 

対して私は反抗期が無かった。

母にも無かったと言われているから。
やはりない(笑)


でも。


半分は私の子だから、間くらいで。

済むかもねー。


と言うと。

 

主人は苦笑いしながら。


お前に似るとまあ。
俺みたいに親にツンツンしないだろな。

ま。俺に似てるからなあ…←不吉(笑)

 

親になって。

私も10年目。


まだまだひよっこ


悩むことも、迷うことも増えていくだろうし。

悩まなくなることも、迷わなくなることもできてくるんだろうな。


夏休みの間。


私が仕事の間に、雨が降れば洗濯物を入れてくれて。

妹が遊びに行く時は、連れて行ってそこのお母さんに引き渡し。
昼には迎えに行って、私の作るお昼を一緒に食べ。

私が帰る前に、部屋が片付いてる。

 


お母さんが疲れて帰ってきて、部屋が汚いと疲れるやろ。

 

少しだけぶっきらぼうに。


我ながら。

中身男前に育ってきている。
気がする。


わかりやすく甘えることはなくなり。

少しずつ、色んなことを。

昇華したり流したりして。


学校生活を送っていることは解る。


前ならきっと。

泣いていたようなことも。

泣かずに淡々と話す。


そう。

なかなか泣かなくなったな。

あんなに泣き虫だったのに。


息子の左目の下に、泣きぼくろ。

泣くからやんか。

そう言って。
小さい頃は、よく涙を拭っていたのに。


朝起きて。

 

誕生日おめでとう。


そう言うと。


ニコッと笑い、ありがと。
と、一言。


抱きしめようとしたら、それはいい。
恥ずかしい。

と、言われた(笑)

 

かわりに。

グリグリと頭を撫でた。

 

いてーよ。首がもげる。←息子

もげるわけないがな(笑)←私

お母さん。
俺、ランチは外に行くけど。
夜はパスタ作ってや。←息子

 

いくらでも作るよ。任せろ息子よ。

 

もう。

彼が歩く道の先に私がいる時間は短く。

いつかは横に並び。

そして彼は。

私なんか置いて鮮やかに走っていくでしょう。

 

でも、それでいいんです。


彼の後ろ姿が。

まっすぐにこれからの目標に向かい。
走って行くものならば。


喜んでずっと後ろから見ていこうと思う。


彼が道を踏み外したなら。

後ろから怒鳴り上げるだろうし←物騒(笑)
時には隣に並び。

ゆっくりと再び歩く時もあるかもしれない。

 

でも。


目さえ離さなければ。

彼をきちんと見ていれば。


痛い時に気づき、悲しい時に気づき。
嬉しい時にも、楽しい時にも。
気付いてあげたい。


嬉しい時や楽しい時には。

私達は必要ないだろうけど(笑)


悲しくて辛い時にも、いつかは支え寄り添う人が出てくるだろうけど。


それまでは。


それまでは。

 

神さまからお預かりは。

私には過ぎる幸せの塊。

彼が笑い、ニコニコしている1日は。

私達にも幸せな時間。

 

ふっと、顔が曇ったから。

なんかあるのか聞いてみたら。

 

運動会で踊るダンスが。
苦手で嫌すぎ。
ほんまに嫌や。

 


知ってる(笑)


人前で何かやるのが苦手なこと。


でも、きちんと仕上げて来ることも。

 

 

お誕生日、おめでとう。

あなたのその毎年の成長が。

私の背筋も正してくれる。

 

一緒にゆっくりと。

もう少し一緒に歩いて行こうね。

 

あなたが私達の手を振りほどき。

自分の力で走り出したなら。

 

さみしいけれど。


きっと泣くほど嬉しいと思うんだ。

 

今年は二分の一成人式

 

うん、泣いてしまうなわたし。