娘が9歳になった時の言葉
本日。
娘は、9歳になります。
ちゃっかりと。
知らない間に義母にメールして。
白のサンダルをおねだりしてました。
私が頼んだのは←お前もか(笑)
お洋服。
それもかわゆらしいのが。
届きました。
うちの実家からはくだものと。
一番欲しかったゲームが届きました。
あと、長いお手紙。
ついでに何故か息子にもお小遣い(笑)
彼女は。
欲しいものは誕生日に。
全てもらえると。
思い込んでいる。
うん、まあ、仕方ない(笑)
お祭りと同じ気分でお誕生日を過ごす。
とうとう。
とうとう9歳になりました。
私が母から何回も聞かされた。
神様の子供である、最後の一年。
「つ」と。
年を数える間に。
つ。と最後につく歳までは。
半分は神様の子供。
手を離したら、神様が連れ去ってしまうかいよ。
何があっても手を離したらいかんとよ。
と、言われた。
もう、彼女はここのつになった。
あと1年。
彼女は神様の子供で。
私達の子供。
とうの歳になれば。
彼女は神様の子供から手離され。
彼女自身になっていく。
あと10年。
神様の子供として半分お預かりした10年から。
私達のものになるのは一瞬で。
彼女は彼女自身になっていく。
息子の時も。
似たようなことを書いたように思う。
彼は今年11歳。
もう、神様の子供からすっきりと。
自分自身になりつつある。
少し早い思春期の入り口にいる。
娘はまだ勝手に膝に乗ってくるし。
私にまとわりついてくる。
いつまでも小さいつもりが。
学校ではきちんと。
色々考えているみたいで。
人見知りで気が強く。
我が強いけど、人にはバラさない。
いつもニコニコしていると。
友達からも優しいと言われてる。
でも、つるむのが苦手で。
本当は絵を描いたり本を読みたいのに。
合わせていると。
ぽつりと話す。
友達に囲まれ、楽しく遊んでいながらも。
彼女は自分の意思を。
持ち始めている。
ああ、小さいながらにコミュニティに属し。
なんとか過ごしている。
凄いことだと。
思います。
生まれてまだ9年なのに。
処世術を身に付けていく。
これも彼女が彼女自身になっていく。
その過程の一つ。
私に出来ることなんて。
彼女のために出来ることなんて。
たかが知れている。
彼女が傷つき立ち止まる時に。
一番に駆けつけられるように。
彼女のやりたいことを邪魔せずに。
彼女を彼女自身として。
見つめていきたい。
ふと思い出すのは。
幼稚園に通う時に手を繋ぎ歌いながら。
遠回りしていた行き帰りの道。
なんて幸せだったかと。
小さい彼女の手を握り。
歌いながら歩く。
歩幅を合わせゆっくりと。
ゆっくりと。
今は私の手を引き、駆け出していく。
行きたい場所に、自分の足で走っていく。
おかーさーん!
と呼ぶ声は一緒なのに。
背も伸びて髪も伸びて。
すっかりと少女らしくなった。
髪型を気にして、服も気にして。
男の子にも、どうやら。
ちらほら人気があるようだ。
眠っている時は。
赤ちゃんの時と同じ顔をしてる。
あどけなく。
愛おしい寝顔。
変わらない甘い香りと。
柔らかな髪と華奢な身体。
両手に収まる小ささでこの世に現れた娘は。
あっというまに、大きくなり。
立ち上がり、駆け出していく。
たった9年。
でも、もう9年なんだ。
息子と娘のために。
私はある。
その為の神様の子供をお預かりした年月だと思ってる。
私が私のためのものになる日は。
案外近いかもしれないけれど。
それまでは。
神様の子供から。
私達の子供になり。
彼女、彼自身になる時を経て。
それまでは。
手を離さないように。
手を離しても心を離さないように。
いつまでも、心を離さないでいたい。
私のものではない。
彼らは自分自身の物だから。
見守り、沿えれば良い。
心だけ離さないでいたらいい。
私は彼らのためにある。
無事に年を重ねてくれてありがとう。
ここのつ。
あと1年、肝に銘じます手を離さないよう。
そしてそのあとは。
手を離し自由にしても心を離さないよう。
朝起きたら。
一番に抱きしめよう。
お誕生日おめでとう。
大きくなってくれてありがとう。
一年無事に過ごしてくれてありがとう。
そう伝えなきゃ。
9歳のお誕生日、おめでとう。
また一年。
大事に過ごしていきましょう。
お母さんも一緒に歩きます。
時には走りながら。
時には休みながら。
また、走りながら。
そして。
あの日の様に歌いながら。