キミノカケラワタシノカケラ

少しずつ。前に進まなければならないのか?

息子が13歳になった時の言葉

1日早くお祝いしたのは。


みんながそれぞれ大きくなるにつれて
予定が合わなくなってきたからで。

 


昨日花火をした。

 

 


彼のおねだりで。

 

 

 


中学生になってからまた背が伸びた。

 

 


今も変わらない、ひざ下の痛み。
肩の痛み。


まだまだ続きそうな成長痛。

 


博の身長を追い越し。


今はもう、よっちゃんに並ぶくらい。

 

 

 


足は28センチになり。
背は175にほど近く。
髭を剃るようになり。

 


彼はもう、青少年期真っ只中だ。

 

 


剣道で選ばれて選手となり登録され、
一年ながら常にレギュラー争いに参加し
いつも彼の手は硬い。

 

 


常に消えない。

 

 


彼の手にはゴツゴツの剣道の素振りで
振る竹刀のタコが。

 

 


ちがう場所が破け、裂け。


テーピングをし直しては素振りを始める。

 

 


毎日毎日。


繰り返し、繰り返し。

 

 

 


足にはすり足で出来る豆がいつも潰れて
試合の度にテーピングが必要で。


春には出来なかったのに

 


いまでは完璧に巻ける。

 

 


夏休み前の個人懇談で。


人に囲まれています

 

 


と、言われた。

 

 


ほっとしたのは彼が毎日を楽しく
過ごしていることがわかるから。


生きづらいだろうなあと思っていた
小学校の頃より


彼は強く自由になっている。

 

 


もう、手を貸すようなことは
ほとんど無いんだ。


もう、自分で考えて実行する力を
だんだんと備えてきているから。

 


私の保護などほとんどいらない。

 


彼は彼で意思がある。

 

 

 


思春期はどうした?反抗期は来るのか?

 


そう聞いて見たら。

 

 

 

 


今が思春期だと思うけど
反抗期は多分もう過ぎたか…
もうこない。

 

 


何故か笑ってそう話す。

 

 


小さい時に手をつないだ。
その手は私よりもはるかに大きい。


小さい時に全てを手助けした。
その手助けは今、逆に救われる。


大きくなった。

 

 


その彼が、花火がしたいと言う。

 

 


叶えないわけにはいかない。

 

 

 

 


楽しいなあ、お母さん。
お父さんはせんの?
◯◯◯がやった方が長いな。

 


そう笑いながら。

 


くじ引きで当てた花火をした。

 

 

 

 


楽しいと何度も言う息子が。


なんと愛おしい事かと。

 

 

 


これから彼に何が起きても。
私は彼を信じよう。
これから彼が選ぶ毎日を。
私は決して否定はするまい。

 


彼が笑う。


彼が笑う。

 

 


素直にありがとうと口にする息子を。


大事に思う。

 

 

 


私の手は。
彼よりも小さい。
私の力は。
彼よりも弱い。

 


でも。

 

 


いざと言うときに。
彼を守る盾を持てる力さえ残れば良い。
力が無ければ。
ただ、私が屋根になろう。


それしか出来ない。
親だから。
それしかしちゃいけない。
ほんまに苦しい時に手を伸ばした息子の
手を一番に握れる力さえあれば。

 


そんな日が来ない事をただ側で息をころし。

 


見守ろうと思う。

 

 

 

 

 

 


この虹は。


息子と見た虹。

 


今まで見た中で一番綺麗だ。

 

 

 

 


お誕生日おめでとう。


幸せでいてください。