キミノカケラワタシノカケラ

少しずつ。前に進まなければならないのか?

娘が11歳になった時の言葉

この子達は、1日違いの誕生日。


こころを見た時に、誕生日が
娘の一日前だった事も。

 


少なからず、決め手にはなった。

 


そうだ。


人見知りな娘に無条件で愛せる、
そして愛してもらえる。


家族以外の存在を与えよう。


そう思った。

 

 

 


この1人と一匹はとても似ている。
ソファに顎を乗せるのも。


私を見上げる目も。
イタズラした時に目が合わないのも。
嫌な時には。


断固として拒否する事も。

 


とても似ていて。

 

 


同じ様に私の子供。

 

 


小学五年生女子は。


毎日小学校という小さな小さな世界で
揉まれて帰ってくる。
習い事や塾や剣道で忙しい娘は。


放課後遊びに行くことはそう無い。

 


でも、それくらいがいい。

 


という。

 

 

 


少し中身が。
同学年の女子よりは大人びているかもしれない。


それでも彼女なりに。

 


クラスで話を全くわからないよりは…と。


少女漫画雑誌を買い。←今月初。
月曜日夜のフジ系のバラエティを。
録画して見ている←剣道だから。

 


所々見て。所々読んで。

 


これでいーや。

 

 


と言いながらすかさずSwitchでスプラトゥーンをし。
鋼の錬金術師や、ワンピースを読んでる。

 

 


合わんもん読んでしんどくないの?と聞いたら。

 


しんどいよ。でも平和にするためじゃし。
◯◯◯だって考えとんじゃ。
面倒くさくても笑っときゃ平気じゃし。

 

 


ふむふむ。
処世術ばっちりやん。


ほんで?←聞いてみる。

 

 


あとねー、女子は群れたがるし悪口好きやん?

 


ふむふむ、ほんで?←さらに聞く。

 

 


人の噂話とか◯◯◯絶対口開かんけぇ。
なんか聞かれたらわからん。そうなん?知らんかったー。って。同意はせん。
うっかりそんなことしたら引き込まれる。

 

 

 


と、大人みたいなことをいう。

 

 

 


ああ…

 


私の血が色濃い←ここでも。

 


一週間前にお友達に誕生日会を
してもらった。

 


プレゼントを沢山もらって帰り。
ひとしきり喜び見せてくれた後に…
途方に暮れていた。

 

 


ハンドクリームとかもろた。
バブルバスはどうつかうん?

 


うむ。もらったな。
使われ。←親よ(笑)

 


ニコニコ並べて。
かわいーとかひとしきり喜び…
去年までは鉛筆とかやったのになー。
私もこんなん買わないかんのかなー
選びにいかないかんなー。
誕生日会も計画立ててやってくれたし。
六人もいたよー。


って。


七人で遊んだんか…疲れたろうなあと。
楽しくても彼女は疲れたろうな。

 

 


娘はあまり交友関係は広くないと
自分では思っているが。
多分そうじゃなくて。

 


特別に仲良しの子がクラスにいないだけ。

 


なんだ。


一番の仲良しさんは隣のクラス。
彼女とは平和にコナンやドラえもん
話をしている(笑)

 

 


娘は。


誰とでも仲良くて、誰の悪口も言わなくて←身を守る。
自ら前に出る事もない。

 


彼女が向き合っているのは。
多分自分なのではないかしら。
子供なりに。

 


彼女は小さい時からずっとなりたい職業が
あって。
その自分になる為に…その仕事につく為にと。
今年から少し変わった。

 


兄が中学生になったからか
彼女は兄からの影響を多分に受けている。
ちょっと俯瞰で物を見るような。

 

 


彼女が出会って良かったもので。
こころの他に剣道がある。

 


剣道は彼女には向いている。


毎日の素振り、毎日の黙想。


きっと彼女は自分を作っている途中の途中。
その中で生きづらい事も苦しい事もあるし
楽しい事も嬉しい事もあるでしょう。

 


でも、竹刀を振り。
自らの強さを求め。
負けたくないという気持ちを育てて
兄にも食ってかかり弾き飛ばされ倒されても
同学年の男子にも向かって行き。
負ければ泣く。練習試合でも。
帰りの車の中で悔しがる。

 

 


泣きながらでも彼女は立ち向かう。

 

 


試合で負けたら号泣し。
勝てば静かに喜び。

 


今年の試合は高学年になり身体の差がでかく
娘は6年男子に吹っ飛ばされ倒れたところに面を
食らった。


娘はその場では泣かず立ち上がり。
すかさず取り返したけど負けて…


一本は胴で取れたけど

 

 


面が取れなくて結局泣いた。


帰り道は友達を乗せていたから笑ってたけど。
家に帰るなり泣いた。

 

 

 


◯◯◯じゃ、背がちっちゃいから
面が届かんー。
いやじゃーでかくなりたいー。
いやじゃー負けたくないー。

 

 


あまりにも可愛くて笑う私を睨みつけ←可愛い。


お母さんはでかいけんじゃ!
絶対抜いてやるから!でこなるから!
絶対◯◯◯の方がでこぅなってやるから!

 

 

 

 

 


そう。


そうよ。


あなたには。
私の背を追い越し、私よりももっと自由に
私よりも遠くに羽ばたいて欲しい。


私が出来なかったことを託すつもりなんか
さらさらないけれど。

 


あなたには強くたくましく優しくいて欲しい。

 


小さい時にはただ守りたかった。
綺麗なものを見て綺麗な世界においてあげたかった。


でも。


そんなわけにいかないことを。
私も親として知ったし。
娘も知っていくだろうし。

 


だから。


今はもがきながらでも何にも左右されずに
自分の力で選択する力をつけて欲しい。
守られる人間じゃなくて。

 


これにしかなれないから、これになる。
んじゃなくて。
あれにもそれにもなれるけど。
私はこのなりたかったものになる!
と。
言い切れる力をつけてほしいし

 


その為に全力で支えるし守る。
その為に近くでただ側で。

 


あなたを見ているだけの親だけど。

 

 


祈るのはあなたの幸せ。


変わらずにあなたの幸せ。

 

 

 

 


何笑っとんよ!とプンスカする娘を見て。
大きくなったと思う。
もう私は守るだけじゃなく。
一緒に歩ける仲間みたいな感じだ。

 


だから。

 

 

 

 


昨日、夜に息子の塾の迎え帰りに電話。
買い忘れたから!と。
折り紙を買いに行かされても。

 

 


で。
お母さんは今から米を炊かないけんかったんよ。どうする?


お母さん不利じゃん?疲れるじゃろ?


で、対価は?

 


というと。

 


一瞬考え、ご機嫌な声で。
炊飯器の御釜を洗って五合洗って、
きちんと炊くわ!予約ボタン押すから!
ご飯炊く!!だからお願い!

 

 


ふふっ。

 


私は、対価は?と聞けるし。
最近は自分の意見を通したければ
お母さんを意見でねじ伏せなさいと言うと
きちんとプレゼンをする。

 


彼女の成長を喜びつつ。


きちんと炊けたご飯を朝食べた。

 

 

 


◯◯◯ねー、夏休みにカレー作れるように
なるよー!
あとチャーハン!

 

 

 


昔なら危ないよとか言ったろうなあー。
と思いつつ。


はいはい、材料そろえるけ。
手だけは切らんでよー。
切ったらタオルで圧迫止血すんよ。

 


それだけ伝えたら。

 


カレー作れたらシチューもいけるよな?
チャーハン作れたらピラフいけるやん?

 

 


もう作れた程(笑)

 

 

 

 


本当に飽きない。


成長が嬉しい。

 

 


辛い時にはきちんと聞いてあげるから。
側にいるから。


私を超えて、飛び越えて。

 

 


あなたの背中の羽根を広げるだけ広げて。

 

 

 

 

 


11歳のお誕生日おめでとう。


おめでとう。