息子が11歳になった時の言葉
お誕生日の4日前に。
息子は利き手の左手人差し指を。
骨折(笑)←わらうの?(笑)
始業式に朝の遊ぶ時間に。
バスケをしていたらしい。
帰りついて。
パンパンに腫れた指で。
とりあえずピアノのレッスンに行く。
律儀な息子←私は止めた。
1日辛抱して病院に行ったら。
折れてます。
とのこと。
先ず考えたのは。
お母さん…籠手つけられんよな?
剣道出来んかな?
息子よ。
まず折れてんだぞ?出来るわけねーだろ?←バカかな?
説明。
時間がかかる。
バスケは良いよな?
は?∑(゚Д゚)ぱーどん?
久々に、日本語通じませんでした。
土曜日はスポ小のバーベキュー。
炭を起こすお手伝い←左手で。
物を運ぶ←左手で。
火箸を操る←左手で。
お気づきでしょう。
利き手の人差し指を骨折。
しかしながら。
利き手を酷使。
挙句。
汚れたら包帯を変えるわよー。
すぐ来てねーが。
変えてもらった1時間後に。
炭だらけ∑(゚Д゚)←だって利き手の人差し指…
その後。
バーベキューを楽しんだ後。
四時間近く、鬼ごっこ、ケイドロを。
合間合間にゲーム←現代っ子。
公園中使い走り回り。
汗だく、埃だらけ、しかも包帯緩む。
∑(゚Д゚)ガッデム←どあほうか。
息子が汗だくになり。
走り回るのを見ながら。
手をつかないかを心配しながら。
お母さん達と五時間ずっと話しをして。
陽射しで疲れたけど楽しかった(笑)
保護者母チームは。
バーベキューで焼いてもらい食しました(笑)←贅沢。
でも。
その場にいながら。
すごく不思議な気持ちになった。
私は元々、たくさんの人に会うのは苦手。
学校行事も、苦手。
参観日も出来るだけひっそりいたい(笑)
参加もしたくない。
でも。
息子がたくさんのことに興味を持ち。
私を連れ出す。
この私が休日を潰し。
試合の応援に行き、毎日送り迎え。
何年か前の私自身が見たら…
びっくりして目を見開くに違いない。
学年違い、年代も性別も違う十何人で。
喧嘩もなく遊び切る。
結局土曜日の朝←土曜授業。
バスケに参加していたらしい。
彼は。
穏やかながらしなやかに。
自分の位置を探しながら、自由に泳ぐ。
日曜日になっても。
昨日はたのしかった!
と、繰り返し話す。
その息子を見て、幸せだと思う。
あんまり団体行動は苦手な子だった。
穏やかで人に譲りやすく。
笑ってばかりだった息子。
優しいとよく言われるけど。
小学生男子で優しいことは。
時として辛いこともあるのに。
彼は今でも優しいを貫き。
少しずつ強くなった。
剣道をはじめて。
譲らない事、勝ちにこだわる事。
勝った時の喜びと。
負けた時の悔しさを知っていった。
人見知りな子だった。
でも今は。
人に混じり、元気良く駆けていく。
少しずつ自信もつけ。
諦めもわかり始め。
自分の立ち位置をはかる。
社会生活に溶け込む姿は。
逞しくもあり。
安心しました(笑)
彼が切り開く道は。
いつの間にか私を引っ張り。
家族を巻き込み。
知らなかった喜びを教えてくれた。
声を出し応援する自分なんて。
想像もしてなかった。
彼の成長に伴い。
まだ私も変われる。
彼が私を成長させてくれる。
その喜びを噛み締める。
息子はあと1年もすれば。
きっと私の背を追い越すでしょう。
足のサイズは。
とうに私を超えてしまって26センチ。
11歳。
あと少しで私の元から離れ。
彼は自活もしていくのだ。
不思議な感じ。
この一年で。
彼はとても少年らしく。
とても男の子らしくなった。
眩しくも鮮やかに。
私の眼の前から力強く走り抜けていく。
手を添える事も、もう無い。
追い付く事もできないほど。
彼は早く駆ける事ができる。
それの、なんて眩しい事か。
なんて幸せなんだろう。
立ち止まらずに。
彼が進めるように。
彼の力を信じて、私も歩こう。
お母さんやお父さんを振り返らず。
進んでください。
後ろから私達が。
いつも支えます。
だから。
振り返らず背後は憂なく。
進んでください。
お誕生日おめでとう。
健やかに。
私もやっと、母親らしくなってきた気が。
します(笑)
これからもよろしく。