預かり物。2016年の記事
うちの息子は。
どっちかというと穏やかだけど賑やかで。
どっちかというと、大勢に揉まれている。
昔は大人数が苦手で。
固まったり、うまく遊べなかったりで。
言葉に傷ついて帰ってきたり。
尻込みして混じれなくて泣いたり。
してたけど。
小学生になって。
どんどん変わった。
進んで人の間に入るし←トラブルも引き受ける。
平和主義は相変わらずだから。
傷つく言葉もあるだろうけど。
今は強くなって。
んなこと言うなや!
人に言ったら悪いことやぞ!
と、怒鳴り返すのを見たり←以外と衝撃(笑)
集団で遊んでて、嫌なことあって。
でも。
頑張って自分で立て直して戻って行くのを見たり←感動。
まだ、目の届く場所で遊んでいるから。
変化に気がつく。
今年一年、強くなった。
多分来年は、さらに強くなる。
どのお母さんにも。
⚪︎⚪︎⚪︎君は優しい!ってうちの子が言うのよー。
掃除の時手伝ってくれた。とか。
ドッチボールで、なかなか当てられないからボールもらえないうちの子に。
ボールくれて、当てたら一緒に喜んでくれた!とか。
多分。
男女問わず。
公平に聞くから。
気を使いながら、やっているんだろうと。
思って心配になる。
学校どう?
あ?おもしれぇよ。
ほんま?
うん。とりあえず平和。
平和…かあ。
息子が生まれるとき。
うちの母に何度も言われて。
毎年同じことを聞く。
息子は9歳。九つ。
つ。と、年を数える時に。
一つから数えて九つまでは。
半分は神様からの預かり物じゃから。
自分の物と思って育てたらいかんよ。
あんた達だけの物と思って育てたらよ、
神様が怒って取り上げるかい。
絶対につ。と数える歳の時は。
手を離したらいかんとよ。
神様からの預かり物も。
頭に入れちょかんとよ。
繰り返し。
繰り返し。
何度も聞いて、時々気を引き締める。
母さん、10歳きたらどうなると?
神様からの預かりは終わるから。
今度は⚪︎⚪︎⚪︎は、⚪︎⚪︎⚪︎のものになるとよ。
あんたのものじゃないとよ。
大事にせんと。
あんたたちが貰えるとは、時間だけやとよ。
はい。
うん。
確かに大事には育てられた。
でも、きちんと母と娘の距離感も。
正しくあった。
私は過保護な方だけど。
距離をとるようにもする。
それは、個人として扱うように。
頑張って心掛けたいから。
守りたいのが、過保護ではないか。
いつも確認しながら。
泣いて帰ってきたら。
そら親だから助けたいし。
辛かったら、間に入りたい。
でも。
堪える。
でも、時々手を抜くから。
校外行事に参加することが多い息子を。
面倒くささも相まって。
ちょい、手を抜いた発言をすると。
息子に怒られたりする。
お母さん、自分が嫌なんやろ!
…(T ^ T)だってー。
校外行事は親も伴う。
気合いがいるのは、親なんだよー…。
ふと。
九つも、あと9ヶ月弱。
神様からの預かり期間もあと少し。
手を抜いたら、バチが当たる。
十がきたら。
息子は半分は息子の物になる。
神様は優しいから。
半分よりちょっと多く。
私に息子を預けてくれるけど。
息子の物になったら。
きっちり半分からはじまって。
だんだん私の物の部分は減るのでしょう。
彼は彼自身のものだけになるのに。
さらにあと十年しかない。
分かった。
走りなよ。
笑顔で息子が頷くから。
もう少し手を離しちゃいけない時間があるから。
その後も時々手を繋げるように。
小さい頃。
神主である伯父に、教えてもらった。
雲間から降りるあの光はよ。
神様が降りてくる階段やがよ。
伯父や母から受け継ぐこういった。
神話じみた話は。
小さい頃に物語に混じって聞かされた。
そしてそれは。
多分私が引き継いで教えるものなのでしょう。