キミノカケラワタシノカケラ

少しずつ。前に進まなければならないのか?

てばなす。てばなし。つかむもの。

第一希望当選しました。

 

 

 

こんなに嬉しくてこんなにも辛い当落のメールは初めてでした。

 

このメールが届く前に、実は会社の方から県外移動自粛。が出ました。

行けないかも…とも思いつつ。

職場のみんなに相談。

 

みんなは口々に行けばいい!行くべきだ!

と言ってくれました。

仕事はなんとかするから!と。

みんな理解ある職場だし、その後の2週間に休みを取るのも、みんなきついけどダメだとは言われなかった。

 

 

んだけど。

 

 

実際の人員的には2週間休むには無理な人員。

そして、会社の上司と会社本部、店長に聞いて回りましたが。

 

現場の周りは許してくれなくても本社ガイドラインで不可が出て。

それよりも直属上司からの許可はおりませんでした。

実際、もしそれでコロナにかかった場合の不安も確かにあるしな…

 

とりあえず当たったら。さらに詰めよう。

 

とは思いつつ。

 

 

 

第一希望で…のメール。

 

 

 

まずはもう一度本社へ。そして直属上司に相談。

あまり色良い返事はもらえず。

そして、夫に相談。

 

 

 

夫は。

 

 

行かせてやりたいけど、賛成は出来ない。

 

 

 

そうだよね、仕事上、そう言うしかないよね。

その後に。

息子と娘に相談。

 

まず伝えた時に、二人とも手放しで喜んでくれました。

でも、その後娘に。

 

 

「でもごめんね、お母さん。○○○、怖い。

これだけコロナ流行ってて行かれたらやっぱりこわい。

学校始まってるし、お母さんかかって帰ってきたら学校になんて言う?○○○怖い。

ごめんね、長野くんに会えるのに行かないでって言ってごめんね。

 

でも怖いから。行かないで。」

 

 

 

 

全部の力が抜けて。

 

ああ、そうだねぇって思った。

 

 

 

 

仕事場でダメって言われたらやすもうって思えた。

夫もなんとなく懐柔できる気がしていた。

結婚する前から変わらないスタンスの私に接しているんだからさ。

でも。でもさ。

 

 

おめでとうってまず手放しで喜んでくれた子供達。

幼稚園の時からイノッチ大好きな娘が行かないで怖いから。って。

 

 

中学生の世界は狭い。

まだ我が子の中学では感染者が出れば大ごとで。

その世界で切り離されるかもの恐怖と、行かせたい気持ちと、でも自分の怖いを。

 

 

正直に出した娘に私は行くとは言えません。

 

 

 

いちばんに喜んでくれた。

その後に行かないでごめんと泣いた。

その娘の頭を撫でて。

 

 

「そうやね。行かんとくね。怖いけぇね。

ワクチン打てとらんしね。」

 

 

そう言った時にほんまにほんまに。

 

 

 

 

ああ、私は見に行かんのやな。

会えんのんやな。

会えないと決めたんやな、自分で。

 

そうやな。

 

私はいつも通り、最後まで家族を優先するんやな。

 

そうやって好きやったんやな。

それでこそ、家族で母であってこそ。

 

 

好きでいられて。

 

すきだったんやけぇ。

 

 

って腑に落ちた。

 

 

 

息子は、行ってもえぇよ。ご飯とか作るけ。

 

と、言ってくれたけど。

 

 

 

お母さん行かんとくね。と伝えたら。

 

 

「ほんまは行かんでくれたらなあって思ったんやけど、言えんくて。

けど、ほんまに行かんでもえぇん?辛いじゃろ?」と。

 

でも。

 

 

 

あー、じゃあ娘が私に行かないでと言えたのは多分いいことなんだ。と。

あまりわがままを言わない娘の我儘は。

命に関することなんだな、と。

 

 

 

岡山から福岡まで行くまでが遠い。

新幹線にのり、ついてからも移動。

でもね、コンサートが岡山であったなら。

 

諦めなかったのかな…いや諦めたかな…と。

 

 

ぼんやりと思う。

 

 

 

もしもは無く。

いつかも無い。

会えないことを飲み込み。

 

 

私は生きる。

 

 

どうして行くのやめたの?!

と、今でも聞かれる。

行かないと決めたのは自分。

手放す。

 

 

放つ。

 

 

手を離した。

 

 

 

 

泣かなかったわけじゃない。

模索もした。

最後の最後に。

 

 

多分、私が命と天秤にかけて怖気付いた。

 

そう、怖気付いた。

ワクチンを打ってないから、罹れば命に関わるから。

 

 

私がかかり、家族にかかり、もし子供に何かったら?

 

 

生きていけない。

 

 

娘の懇願に。

何処でかほっとした自分はいなかったか?ときかれたら。

 

否。

 

そうだろうなと、思う。

 

行くとも行かないとも、迷いに迷った。

 

委ねた私はずるいのだろうか。

娘の言葉に、一瞬でもならば…って思わなかったかといわれたら。

私のせいじゃないと、あさましくも思わなかったかと言われたなら。

 

否。だ。

 

でも。

 

 

守らなきゃいけない。

まだ子供の娘の真っ直ぐのわがままも。

息子の想いやる気持ちも。

夫の職務上の言葉も。

私の職場の状況も。

 

 

受け止めてはいた。

でも流したかった。

でも流せなかった。

 

 

 

行けば私が裏切る。

 

 

家族は私をいつか時間が経てば許してはくれるかもしれないけど。

私自身を優先した事実に自分が間違いなく潰れる。

 

 

どの時にも私はV6より家族を優先してきた。

 

 

今まではそれでよかった。

 

だってずっとV6であってくれたから。

 

 

 

違うのは。

 

 

 

 

この11月1日で。

 

 

 

彼らV6は消えると言う事だけだ。

 

 

 

 

彼ら一人一人がいなくなるわけじゃなくて。

ずっと点と点みたいに、それが繋がるみたいにずっと続いていくのだ。

 

6人が同じ方向を向かなくなるから、一緒にいなくはなるけど。

 

彼らの関係性は悪くはならないのだろう。

 

 

 

ただ。

 

 

私たちが6人を見られなくなるだけで。

 

彼らは何も変わらないのだろう。

 

 

 

時を止めるように。

 

私の中で先に止めた。

 

 

 

好きだ。

大好きだ。

居なくならないで。

ずっといて。

 

 

ずっと。

 

 

 

どうして今なの?

どうしてこの今なの?

 

 

 

泣き出したい。

どれだけの気持ちを抱えてこれから。

私が生きるのかわからない。

 

後悔はしない。

 

そう思いたい。

思えるのか怖い。

 

 

恨むならコロナだ。

彼らを恨んじゃいけない。

好きで好きで好きで。

 

 

 

初めて同じくらいままならなくて。

初めて好きな気持ちを捨てたくなった。

 

 

 

置いて行けたなら、好きが軽くなれば。

 

きっと笑って諦められたんだろう。

 

 

 

好きだから辛くて。

辛いから悔しくて。

ぶつけようがなく。

自らを責めたてて。

 

でも。

 

自分で決めたんだ。

 

 

 

私が決めたんだよ。

 

 

そう。

私だ。

私だ。

私がだ。

 

 

誰のせいでもない。

誰かの為でもない。

私のためにだけだ。

飲み込んでそれで。

決めたのだよ私が。

 

 

 

私が決めて。

 

 

 

手放して。

 

 

 

 

止めた。

 

 

 

 

 

9月4日を見送り。

私は2度と自らの目で肉眼で。

V6を見ることは無い。

 

コンサートで会うこともない。

 

私が、彼らに会う事はもうない。

 

 

 

 

 

行きたかった。

 

でも、私はこれからも当たり前で。

当たり前ではなく。

 

 

生きていく。

 

 

彼らは私の中で永遠にV6だし。

いくらでも思い出し、ずっと好きでいるだろう。

 

 

時には他の歌手や俳優に追い抜かれ。

でも、また戻り。

ずっと好きでいるのだろう。

 

 

今までもたくさん諦められた。

だからこれからがなくても私が彼を好きなことだけ。

 

 

それさえ違わなければ大丈夫なのだろう。

 

 

 

 

 

どうして今なの?と問えば。

きっと。

今じゃなければならなかったと返るでしょう。

 

 

私が彼らを慮ることは出来ない。

彼らは結果を決めて、あの日に笑ったのだ。

 

 

私を置き去りにして。

 

 

 

 

 

笑った。

 

 

 

 

 

 

4日を見送り、また時間が過ぎた。

 

コロナは減ってきて。

岡山の緊急事態宣言は解除された。

私は2度きちんとワクチンを打ったし。

今の状況なら…

 

 

でも、それでも私は。

行くとは言えなかったかもしれない。

 

意固地だと思う。

馬鹿だなとも思う。

 

 

でもきっと私はあの日。

傷ついたのだ。

そう、きっと傷ついたのだ。

あの笑顔に。

 

 

傷ついたのだ。

 

 

 

好きだから、好き過ぎて傷ついたのだ。

ずっと続くと信じていたから、期限を示され。

傷ついたのだ。

 

永遠なんてないと分かる大人でも。

 

彼らは大丈夫だと信じていたから。

 

 

 

だから。傷ついたのだな、私。

 

 

それと同じくらい。

 

好き過ぎて会いたくて仕方ないのだ。

 

 

 

未だに届くグッズにも雑誌にも目を通せない。

でも、最後だから買わずにいられない。

喉から手が出るほどに渇望しながら。

同じくらい手に出来ない。

でも手にしたいのだ、好きだから。

 

 

聴けば泣いてしまう。

見れば泣いてしまう。

 

手に入れても、まだ手に入れていない。

 

 

 

馬鹿だと思う。

こんなに辛いなら辞めて仕舞えばいいに。

好きなことをやめて仕舞えばいいのに。

 

好きなこともやめられない。

 

 

 

まだ。

 

 

傷が深いのだ。

 

 

周りは治り、見えなくなっても。

傷が小さくなっても。

 

 

塞がらない。

きっと、一生ふさがない。

 

私が抱えるべきものだ。

 

 

誰のものでもなく。

全て私のだ。

 

 

 

 

音が。

声が。

光が。

 

 

全てを思い出す。

 

 

 

傷ついても良かったのだね。

嫌えないなら私はずっと治らない傷を抱えて生きて行くのだ。

 

 

あの日。

福岡のコンサートで。

准くんがうちわに気が付いて、博を呼び止めて。

博がお辞儀をしてくれた。と信じている事柄がある。

 

 

彼の、彼らの視界に入った。

風景に入った。

と思う自分の勘違いなのかもな、でも。

 

 

 

きっと彼らにはありふれたそんな風景になれた時間を擦り切れるほどに大切にしている。

わたしにはそれが全てくらいに。

 

 

あの時間を覚えている。

 

後生大事に、擦り切れるほどに思い出す。

あの日の空気も温度も。

 

 

それを覚えて生きて行く。

 

 

 

 

会えなくても。

もう、2度と6人には会えなくても。

 

 

 

解散しても。

 

V6が消えても。無くなっても。

 

 

 

 

 

わたしは彼らを愛しているのだ。

 

 

 

 

 

 

個別に会いに行く事はたくさんあるだろう。

これからもミュージカルも舞台も。

わたしにも自由な時間が増えるはずだ。

 

 

V6が消えても。

 

6人が消えるわけじゃない。

 

 

わかっているのだ。

ただ。

 

 

私ができないだけだ。

 

 

 

時が来たら。

いつかは理解するのだろう。

彼らの笑顔を。

 

 

今は無理なだけだ。

 

好き過ぎて。

 

 

 

ああ、でも。

 

 

 

 

 

アルバムを聞いてみようか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

手にとってみようか。

 

 

彼らの今を。